http://homepage3.nifty.com/mylovelydays/  Copyright 2002-2005 Kanae All Rights Reserved.

My Lovely Days

プー助のおはなし

出会い

 プー助がうちに来たのは、1993年(平成5年)3月24日。
 夜の10時過ぎのこと。
 ラッキー、プー太郎と同じく妹が友人宅からもらってきた。
 うちの妹は、面倒は見ないけど連れてくるのはとても上手なんだよね。

 そのとき、プー助はまだ2ヶ月くらい。
 コロコロした体でヨチヨチ歩いてるのを見てるとね
 「飼わないよ」なんて言えないよね。

 プー助のお母さんは「プリプリ」っていう名前だったんだって。
 それで、うちに来る前から「プー助」っていう名前が付いてた。

 ちいちゃい時から足もしっかりしてるから、
 1年もたたないうちに、すっごく大きくなるのはわかってた。
 そうなったら、うちの中では暮らせない。
 だから、小さい時から外に慣れさせておいた方がいいと思って、
 外にちょっと大きめのバスケットをおいたのね。

 たぶん、それまでの間はお母さんとずっと一緒だったんだろうな。
 初めて一人で寝なきゃいけなくなって、とても心細かったんだと思う。
 夜中、ずっとキャンキャン泣いてた。
 泣くたんびに、外に出て、落ち着くまで抱っこしたりして。
 それでも、だんだんと泣く回数も減っていった。
 身体が大きくなるにつれて、ワンパクでたくましくなっていったんだ。

 だけど、どんなに身体が大きくなっていっても、
 プー助の恐がりは、そのまんまなの。
 特に、水が大っ嫌い。
 それはたぶん、小さいときにうちの父が意地悪したせいかもね。
 ホースで庭に水をまくときに、
 ちょこちょこ歩き回ってるプー助に、水かけてからかったりしたんだよ。
 少し大きくなった頃、海辺に連れて行ったこともあるんだけど、
 プー助は絶対海のそばには寄らなかったんだ。

 散歩に行ってても、
 どこかで水をまいてる音が聞こえると、足が止まる。
 小さな水たまりも飛び越えられないんだよぉ。
 でっかい体してるのにさ。

 ほんっっと、可愛いプー助なんだから。

次のおはなしへ