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うちに着くと、プー太郎は段ボールの箱の中に寝ていた。
身体は既に堅くなってた。
両親と3人で、庭を深く掘って埋めた。
最後の数日はエサも食べられなくなっていたから、ドッグフードもたくさん入れてあげた。
「おなか一杯食べてね」って言いながら。
プー助は、突然プー太郎がいなくなっちゃったから、とても不思議だったみたい。何か悪いことをして、プー太郎はどこかへ連れて行かれたと思ったのか、しばらくの間、すごく大人しかった。
ラッキーも、ケンカ相手がいなくなって拍子抜けしたよう。
私も、数日の間はいつもプー太郎が後を付けて来ているようで、どこを歩いているときも、一緒にいるような気がしてた。
プー太郎が逝ってしまってから10日くらい後、プー助が逃げちゃったことがあったの。散歩の後、ちゃんと繋いでなかったせいだったのね。
誰も信じてくれないんだけど、その時に私、プー太郎を見たんだよ。
プー助と並んで楽しそうに走ってた。最後に一緒に走り回りたかったんだろうな。
その話をすると、うちの家族はみんな、「よその犬だったんだよ」って言うの。でも、絶対プー太郎だったんだ。
2匹を見た後に、急いで後を追ったけど、見つけたときには、プー助、1匹だった。よその犬の姿はどこにもなかったもん。
プー太郎は、私のこと大好きでいてくれたから、最後に私にだけ、姿を見せてくれたんだと思うの。
ありがとう。プー太郎。
つらい思いをさせて、ごめんね。許してくれるかな。
プー太郎、待っててね。
またいつか、みんなまた一緒に遊べるよ。
それまで、ラッキーとチビちゃん達と遊んでいてね。
また、会えるから、絶対に会えるから、楽しみに待っててね...